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薬膳を楽しく～チャングムの誓いに学ぶ医食同源～ 第五話 ③百種類の山菜
宮廷女官チャングムの誓い大長今 から
薬膳を楽しく～宮廷女官チャングムに学ぶ医食同源～ 第 話 ①
～山菜からお米のとぎ汁まで～
今週も、「宮廷女官チャングムの誓い：大長今」から薬膳・中医学の話題を紐解いてみます。
今回の第五話では、主人公チャングムが師匠のハン尚宮（ハンサングン）さまの指示で山に百種類の山菜を採りにゆくことを命じられます。
ハン尚宮さまから、山菜のうち、芹（せり）は独特な香りを持ち食欲を促すうえ、胃を丈夫にする。また毒消しの働きもあるのでふぐ料理には必ず芹を入れることを教わります。
私も、芹に毒消しの作用があることは知りませんでしたが、調べると確かにかつてはフグ料理によく使われたようです。
いずれにしても、芹やセロリなどに代表されるように、セリ科の植物には独特の香がありイライラなどを解消してくれます。
また、芹科の植物で漢方でよく処方される生薬に当帰（トウキ）があります。当帰は、胃腸を守って血液を増やしてくれる生薬。
寒い時期には当帰羊肉生姜湯（とうきようにくしょうきょうとう）というこの当帰と生姜（しょうが）と羊のお肉の炒め物が身体を温める漢方処方・薬膳としてとても有名です。
その他、イライラなど精神症状、五月病などにも良い食材は
セロリ、紫蘇（シソ）、菊花茶、シャスミン茶、ミントなど。
香の食材は脳に直接働きかけて気持ちを落ち着かせてくれます。イライラしがちな方は、好みの香の食材を用意して食材として、お茶として、入浴剤としてリラックスに活用ください。
また、三つ葉については、香りが独特で塩を少なめにしてもおいしく食べられて、現代でいう糖尿病＝消渇（ソガル）患者にはとてもいいと紹介されます。確かに、塩分などで味をつけなくてもおいしく食べることができて、血流も促進してくれる食材です。
三つ葉以外にも、血糖の気になる方にオススメの食材は
菊芋、緑豆、山芋、クコ、苦瓜など。
うまく料理やお茶に組み込みましょう。
そして主人公チャングムは、師匠のハン尚宮さまから水についても調べることを言い渡されます。
水も、お料理や体質に合わせることが求められます。
米のとぎ汁は、中医学でいう「化痰利湿（ケタンリシツ）」＝身体の中の老廃物など不要なものを排泄してくれる
作用があるとされています。
毎年のように、皮膚病について学ばせていただいている雲南中医薬大学の附属病院でも、漢方のお薬だけで皮膚のジュクジュク症状が治まりきらない時には漢方のお薬をお米のとぎ汁で不服用するように指示されることもあります。
露時のように、雨が多くなり湿度が上昇する時期にはジュクジュク皮膚炎のご相談が急増しますが、「お米のとぎ汁」は飲みづらいので、利用できてもお料理に多少混ぜる程度だと思いますが、煎じ薬にまぜると良いかもしれません。
その他ジュクジュクの排泄を助けてくれる食材は
椎茸などキノコ類、昆布など海藻類、小豆、はとむぎ、緑豆
などですので、ジュクジュクアトピーの方やコレステロールの高い方は意識してみましょう。
特に、梅雨時の容認湿度の高い季節時節にはジュクジュクアトピーのご相談が急増します。胃腸を守りながら、身体の中の不必要な老廃物を排泄してジュクジュク症状を予防することで、綺麗な肌で梅雨などの湿度の高い季節時節をお過ごしください。
ご興味が湧いた方は、是非ご参照いただき４文字の漢字が多くてとっつきにくい中医学ですが、ドラマを見る感覚で、お楽しみください。
健康のご相談をご希望の方は・・ ０１２０－３７－７６９３ まで お電話ください。
チャングムの誓い 第 話
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