大寒の薬膳・・・二十四節気の食養生

大寒（だい かん）
２０２２年1月２０日、例年１月２０日頃には大寒を迎えます。
( 1月20 日頃／初候 ：蕗薹（ふき）の華さく，次候 ：沢水氷つめる，末候：鶏始めて産む）
１年で最も寒さの厳しい時期を迎えます。北の方の方では湖に氷が張って子どもたちが遊べるかもしれません。また、空には鷲や鷹などの大きな鳥が飛び、鶏が卵を生み始めます。この時期の卵は、小ぶりで産卵数も少なくなりがちなので、卵の栄養が濃縮され最も栄養価が高く美味で、大寒から４日の間に生まれた卵は大寒卵と言われ、子供が食べれば無病息災で、大人が食べると金が上昇すると言われています。

寒さが厳しい一方で、ふきのとうが蕃を出し、君子蘭の花も咲きはじめ、徐々に春の兆しが隅々に顔を出し始め、暖かい春が目前になります。

大寒の薬膳
大寒は、寒さが厳しいので人参と黄耆の酒を朝に飲み、夜はコ菊地黄丸を服用する習慣がありました。
立春の旧正月には
屠蘇散（白朮（びゃくじゅつ）、肉桂（にっけい）、山椒（さんしょう）、防風（ぼうふう）、陳皮（ちんぴ）、桔梗（桔梗）を酒にいれて飲む、一年の無病息災を願います。中医学の歴史的名医といわれる華佗の処方で、一人が飲めば家族全員が病味にかからないで、家族全員が飲めば町内の住民が病気にかからないと言われています。
また、防風粥（ぼうふうかゆ）、馬歯莞（ばしけん：すべりひゆ）粥を食べて感染症を予防するる習慣もあります。
そして、陽が育ち始める春に向かって、大寒の後半には
八宝粥（はっぽうがゆ：粳米。なつめ、落花生、栗、胡桃、竜眼肉、小豆、黒ゴマなどで作ったお粥）や餅を食べておきます。

季節の薬膳について詳しくは
身近な食材で十分　薬膳入門　 https://drug-inui.com/node/367
乾康彦　著
参照下さい。