Search
黄耆、西洋参と鶏の煮込み
胃腸が弱く気虚の方に健脾益気の薬膳レシピ
気虚により脾が運化不利になっている時に、脾気を補い、脾の運化作用を回復するメニュー。
脾をあたため、精をつける鶏肉、そして脾気を補う黄耆と党参または西洋参、消化が良く、脾胃を調える山芋、補腎して身体を芯から力づける干し椎茸を組み合わせました。
気虚の施膳のポイント
- 補益五臓、健脾のものを選ぶ。
- 脾に帰経する食材で補気し、温性のものを選ぶ。
| 食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
|---|---|---|---|
| 鶏肉 | 甘/温 | 脾胃 | 温中・補気・益精・填髄・降逆 |
| 黄耆 | 甘/微温 | 脾肺 | 補気昇陽・益衛固表・托毒生肌・利水退腫 |
| 西洋参 | 苦微甘/寒 | 心肺腎 | 補気養陰・清熱生津 |
| 干し椎茸 | 鹹甘/平 | 胃肝 | 補気・補腎・養肝・益胃・透疹 |
| 山芋 | 甘/平 | 肺脾腎 | 健脾・補気・滋陰・潤肺・和胃調中・益精・固腎 |
| オクラ | 甘苦/平 | 腎胃 | 補陰・生津・健脾・消食・通便・活血 |
食材のアレンジとして
| 食材 | 性味 | 帰経 | 効能 |
|---|---|---|---|
| いんげんまめ | 甘/平 | 脾胃 | 健脾・和胃・利湿・解暑 |
| かぼちゃ | 甘/温 | 脾胃 | 補中・補気・化痰 |
| 党参 | 甘/平 | 脾肺 | 補中益気・生津養血 |
| 黄精 | 甘/平 | 脾肺腎 | 補脾気・益樋脾陰・潤肺止咳・補腎益精 |
薬膳について基礎から学びたい方の電子書籍
基礎から一歩一歩 国際中医薬膳師 を目指す方のための専門講座
２０２１年９月開講予定 準備中
関連食材
４人分
材料
鶏骨付き肉（手羽元・手羽先・もも肉など）
６００ｇ
干し椎茸
大４枚
山芋
１０ｃｍ
オクラ
８本
黄耆（生薬）
１０ｇ
西洋参（生薬）
２ｇ
Ａ醤油
大さじ1.5
Ａ砂糖
大さじ1
Ａ塩
適量
Ａオリーブ油
適量
生姜
４片
作り方
- ①干し椎茸は水で戻す。
- ②鶏骨付き肉は塩をふって、１０分おき、水気をふきとる。
- ③山芋は、皮をむき乱切りにする。
- ④黄耆と西洋参は軽く水洗いをし（ほこり等を落とす程度）１カップの水に１５分漬けてから２０分煎じる。
- 煎じたあと生薬をこし、濾した液に椎茸の戻し汁を 加えて６００mlとする。＊煎じる調理器具は鉄製を避け、土瓶が理想。最初は強火で、沸騰したら弱火で煎じる。（今回は１カップのため、すぐ沸騰しやすいのでご注意ください。）
- ⑤中華鍋を熱し油を引き、鶏肉の皮面から表面に焼き色を付け、余分な油を捨てる。
- ⑥⑤に①と④の汁６００mlを加え、落とし蓋をして、途中にアクをとりながら鶏肉が柔らかくなるまで煮る。
- ⑦Ａの調味料で味を調え、③の山芋を加えてさらに煮る。
- ⑧オクラはガクを除いて、塩で板ずりしてから、別鍋で茹でて冷水にとり 水気を切って塩をふりかける。
- ⑨⑦を器に盛りつけ、⑧のオクラを添える。
材料写真
椎茸の戻し汁
黄耆・西人参