薬膳レシピ

八宝飯は中国東北地方の冬によく食べる家庭料理。
お祝いごとにも、調理されます
もち米は甘温で肺、脾胃を補う効果があり、
棗は健脾温中で血を養い、冬の時期に体を温め、風邪を予防
竜眼肉は、胃腸を補い血を増やしてくれます。
胡桃は、肺腎を温めるので全身の冷えを改善し
黒ゴマは脾肺肝腎を補い
杏(プラム)は肺心を補い咳を鎮め

身体を強壮してくれる、補気補血の一品。
中華版おはぎのような味です。

ハトムギ、黒豆、緑豆、小豆、トウモロコシ
上記の五種類のいづれの豆にも利尿の作用があり、梅雨時のうっとおしい時期に、余分な水分の代謝の促進に向いています。とくにトウモロコシは、ヒゲの部分も切り刻んで一緒に炊いても香ばしく召し上がれます。
小豆は、漢方の生薬として赤小豆(セキショウズ)とも呼ばれ、高い利尿作用があるので
浮腫み、胃内停水、手足の冷え、下痢、ジュクジュクの皮膚炎
などにおすすめの食材で、解毒作用もあるので
ニキビ、吹き出物、目の充血、のどの痛み
など化膿による炎症にもおすすめの食材です。

はとむぎは
漢方の生薬としてヨクイニンとよばれ、利尿作用と脾胃肺を整える作用があり
浮腫み、下痢、食欲不振、痰、胸苦しさ
などの改善に、また、炎症を抑える作用もあり
喉の痛み、ニキビ
などや、肌の水分の調整による
イボ、美白
など美容効果に楊貴妃も毎日食べていたと言われています

そば粉は
食物性プロテインスコア100で、アミノ酸のバランスが良く
ルチンを豊富に含み血管の強化、酸化を防止して
カリウムなどのミネラルも豊富に含みます。

ソバ粉を薬膳的に見ると、中医学の薬草バイブル「本草網目(ほんぞうこうもく)」に
「腸胃を実(み)たし、気力を益し、精神を続(つ)なぎ、能く五臓の滓穢を煉る」
とあり、
胃腸を支えて身体も気力も滋養強壮し、不消化物老廃物の排泄を促す。
とされています。
薬膳的には
身体を補う滋養強壮と、老廃物を排泄する、「補」と「瀉」のバランスの良い食材。「年越しそば」だけでなく、飽食の現代の食卓に取り入れたい逸品です。

高い滋養強壮効果の反面ソバのアレルギーも多く、アレルギー反応が強く出る場合も多いので注意が必要です。

皮膚や粘膜を丈夫にして免疫を調整すると言われる玉屏風散(ぎょくへいふうさん)の黄耆、白朮、防風

に夏の疲れを取る党参(とうじん)を加えた免疫のためのカレー。

気虚により脾が運化不利になっている時に、脾気を補い、脾の運化作用を回復するメニュー。

脾をあたため、精をつける鶏肉、そして脾気を補う黄耆と党参または西洋参、消化が良く、脾胃を調える山芋、補腎して身体を芯から力づける干し椎茸を組み合わせました。