薬膳・中医学を楽しく・・ 韓流ドラマ「宮廷女官チャングム」に学ぶ薬膳と漢方中医学1
今日も薬食同源イヌイ薬局ブログへのアクセスありがとうございます。
アトピー肌から美肌を目指す方、不妊症から安心安全な妊娠出産を目指す方、リバウンドしないダイエットを目指す方のための薬食同源ブログを書き綴りますのでよろしくお願いします。
イヌイ薬局では、常に漢方のお薬をご服用いただいても、食事が乱れているとなかなか改善しにくいため、正しい食事・薬膳について必ずお話ししています。
~トリカブトの毒からお母さんを解毒して救ったスープとは?~
少し古い話になりますが、 「冬のソナタ」で韓流ドラマが話題になったのち、続いて宮廷女官の権力闘争を描いた「宮廷女官チャングムの誓い」も人気の韓流ドラマでした。
韓国らしいドロドロした権力争いの物語もさながら、私たち中医学を学ぶ者にとっては中医学や薬膳の知識がちりばめられていて、興味ひかれるものがあったので、今更ですがtwitter、ブログ、instagram、Facebookで解説してみます。
ただ「薬膳」とか「食養生」などというと堅苦しい感じがする方もいらっしゃるかも知れませんが、楽しみながらお読みいただけるかと思います。
「宮廷女官チャングムの誓い」は54話も続きますが、Amazonなどでお手軽に観ることができますので、1回目は権力闘争の物語として、2回目は中医学の学びとしてご覧いただくと、同じ物語を二回楽しめます。
まず第一話では、王様の料理を担当する女官の一人で物語の主人公チャングムのお母さんが、濡れ衣を着せられて毒殺される場面があります。
日本で「トリカブト」といわれる生薬の附子(ブシ)を使って毒殺されるはずなのですが、親友であり後にチャングムの師匠であり上司になるハンサングンが「あるスープ」を飲ませたおかげでチャングムのお母さんは生命をとりとめます。
後の第??話で、チャングムと師匠のハンサングンが「あの時のスープが効いたのね。」と確認する場面があります。
そのトリカブトによる毒殺からチャングムのお母さんを救ったスープは、「緑豆(リョクズ)のスープ」。
緑豆は清熱解毒(セイネツゲドク)、消暑(ショウショ)の作用があるといわれ、身体の余分な熱をさますので、夏の暑さ対策、夏バテ防止に中国では緑豆スープが日常的に飲まれていました。
また、トリカブト(附子)をはじめとする毒物の解毒にも良く用いられており、アトピーなど皮膚病の方や、二日酔いなどの解毒にもオススメです。
緑豆といえば、緑豆もやしや緑豆はるさめを思い浮かべる方も多いと思います。体調や飲酒の予定に合わせてメニューに入れると健康維持に役立ちそうです。
番組に出てきたわけではありませんが、店頭で人気の緑豆ぜんざいのレシピをご紹介しておきます。アトピーをはじめとする皮膚炎の方のスウィーツとして適しています。
清熱解毒の緑豆(リョクズ)ぜんざいのレシピ
チャングムの誓い 第一話 から