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薬食同源で不妊症対策
不妊症で悩む夫婦
不妊症の原因は、西洋医学的には
- PCOS(多膿胞性卵巣症候群)
- 黄体機能不全
- 高プロラクチン血症
- 内膜症
- 卵巣嚢種
- 子宮筋腫
- 免疫失調
- 機能性不妊症
- 卵巣機能の低下
- 内性器炎
などの疾患から考えます。
不妊書の改善を中医学で考えると、古くから 「求子之道、首先調経」 子を求める道は、まず月経を調整する、といわれるように女性の不妊症に対する治療は、まず生理を整えることが大切と考えています。
イヌイ薬局が勧める周期調整法では、周期別にその意味を考え、生理期は古い子宮内膜などの排泄の時期「低温期」は卵胞を育てる時期、排卵は成熟した卵が排出される時期「高温期」は子宮内膜を増殖して卵を温める時期としています。
不妊(周期調整法)の薬食同源の基本
全周期を通じて女性の生理には「血」が必要で、中医学の古いことわざでも 「女性の本は血、男性の本は精」 といわれ、全周期を通じて「血」を補う、なつめ、クコの実、牡蠣、レバー、緑黄色野菜など「血」を補う働きが多い食材を常食しておくことが大切です。
周期別に見ると、月経期は古い月経血を完全に排泄することが最も大事な目的なので、出血と共に失われる血とそれに伴って消耗される気を補うことが大切です。ナツメのような気血を補う食べ物や、さらに鶏ガラスープは気血を補い身体を温めてくれます。その他、プルーン、干し葡萄他ドライフルーツ、黒豆、黒木耳(くろきくらげ)、黒米、黒ゴマなど黒い食べ物、小松菜、春菊、ホウレンソウなどの食材がおすすめです。
また、血流を良くして不要な経血を排泄する必要があるので身体を冷やさないように体温より低いビールなどの飲み物やアイスクリームなどは極力避けておきましょう。どうしても食べたいときは温かい紅茶などを先に飲んでから、アイスクリームなどを一口にして口内で温める、また温かい紅茶を口に含んだ後にアイスクリームを一口食べるなどの工夫をしましょう。
また、ストレスも血流を悪化させる引き金になるので、生理が来るとがっかりされる女性を多く見受けますが、新たなスタートと割り切って、新しい周期を迎えてください。
生理中におすすめ、八宝粥(棗と山芋のお粥)
低温期(卵胞期)
卵胞期は卵を育てる時期なので玉子を育てる 卵、大豆などの豆類、赤味肉などの良質なタンパク質、魚介類(とくに子持ち)、色の濃い野菜 などが陰血を補う作用にすぐれています。主食も極力、玄米、全粒粉など生成していない穀物がおすすめです。とくに、穀物は農薬や、環境汚染の少ないもがお勧めです。また、唐辛子など辛いものは陰を消耗するので控えめに。
生活の中では 卵(陰)は夜整腸すると言われています。22時を目標にベッドにはいることおすすめします。
排卵期
排卵期は気血が活発に動く時期なので、精神的に落ち着きがなくなることが多く、リラックスして気持ち穏やかに過ごすことが大切。オリモノは排卵の大切なサインなので、オリモノ増えたら、菊花茶、ジャスミンティー、三つ葉、香菜、春菊、ローズティー、ミントティーなど香のよい好きな食材で気をめぐらせましょう。
血を巡らせる、葱、らっきょう、にら、玉葱、にんにく、しょうが、サンザシ、くるみ、木耳などもおすすめです。
高温期(黄体器)
高温期は、子宮内膜をふかふかに増殖して受精卵の着床成長をめざします、身体を暖かく保ち、血の貯蔵庫肝を守り気を巡らせてイライラを防ぎます。 身体を温める、鶏肉、羊肉、黒ゴマ、黒豆、クルミ、らっきょう、にんにく、ねぎ、生姜などや、気の巡らせる トマト、レモン、お酢、セロリ、ジャスミンティー、ミントティーなどがおすすめの食材です。
以上不妊周期調整の薬食同源な食事の基本です。