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お通じすっきり薬食同源
中医学では、肺は、皮毛をつかさどるので、綺麗な肌は肺 肺と大腸とは密接な関係にあるので、腸の環境が整うことはすなわち肺が綺麗になり、肌も綺麗になります。逆に、毎日お肌を見ておくことで腸の環境を整えることができます。
腸の状態は便の状態から判断することができますので、中国の歴代皇帝たちも毎朝二便のチェックを受けていたといわれています。
正しいお通じは?
量は1日に300g=バナナ3本分、においは臭くなく、色は黄金色、いきまないで毎日一定時間にストーンと来てくれる。便秘は様々なからだの悩みを引き起こす原因となります。
ところで、便の中身をみてみると
- 水分が60~80%
- 腸内の乳酸菌などの腸内細菌の死骸が10~15%
- 食事の食べかすとしての食物繊維が5~8%くらい
- なんと自分の腸の粘膜、つまり腸などの内臓の垢が2~20%
と言われています。正しいお通じは食物繊維と腸内細菌が決め手⇒食物繊維1日20gで目指せ!善玉菌優位
腸の環境を整えるためには、
- 腸内フローラと言われる腸内細菌叢を善玉菌優位に
- 腸内環境を整える、腸内フローラの善玉菌の餌を食事から摂り入れること
- 腸の粘膜を綺麗に保つこと
が大切です。
1.善玉菌優位の食材
善玉菌を多く含む食材としては、発酵食があげられます。特に乳酸菌については ヨーグルト、味噌、お漬物、発酵バターなどが有名でよく知られています。一般的に乳酸菌などの善玉菌は、ヨーグルトが有名ですが実際には ヨーグルトなどの動物性の乳酸菌の寿命が一日なのに対して、お漬物などの植物性の乳酸菌は3日が寿命といわれています。当店の店頭でも、毎日ヨーグルトを召し上がる方も多く見受けますが、植物性の乳酸菌としての日本古来からの、お漬物、味噌などももう一度見直したいものです。
お味噌汁も、ヨーグルトも毎日召し上がる習慣をおすすめします。特に、お味噌汁は、昆布だしをとっておくと、善玉菌の住まいとなる不溶性食物繊維も摂取することができ、味覚的にも一枚上になり一石二鳥です。
ちなみに、乳酸菌豊富な食材は、ヨーグルト、お漬物、納豆、チーズなど。麹菌なら、甘酒、味噌、みりん、甘酒など、酵母菌ならぬか漬け、などです。
2善玉菌の住まいを整える
…食物繊維目指せ1日20g?
次に、毎日こつこつと摂取した乳酸菌が腸内で元気に暮らすためには、腸内細菌の住まいとしての食物繊維と、食べ物としてのオリゴ糖やグルタミンが必要とされます。
腸内細菌の住まいとしての食物繊維は、穀物であれば玄米、玄麦など全粒の穀物や、切り干し大根、ごぼう、とうもろこしなど根菜類、昆布、わかめ、ひじきなど海藻類、などに豊富に含まれています。
食物繊維の豊富な食事は、血糖のコントロールにも好ましいといわれ、米国糖尿病学会でも糖尿病の方に、1日20g~35gの食物繊維を摂取するよう勧めています。
更に、食物繊維の多い食事は悪玉コレステロール値のみ低下させるといわれ、生活習慣病と切っても切り離せない糖とコレステロールの調節には食物繊維を1日15g~20gめざしましょう。日本の一般的な食事では平均すると1日15gと言われていますので、あと5g強を食材やサプリメントから取り入れておきましょう。
腸内細菌たちの餌としてのオリゴ糖は ごぼう、大豆、玉葱、アスパラガス。グルタミン酸は卵黄、牡蠣、昆布、わかめ、海苔などに多く含まれています。また最近は甘味料として様々なオリゴ糖製品が開発されています。
3.腸の粘膜をキレイに保つ
腸の粘膜を通じて、様々な栄養素が身体の中に取り込まれ、不要なものは腸壁を通すことなく排泄へと向かいますが、刺激物が多いなど不摂生な食事や、ストレスなどが原因で腸粘膜が異常をきたしてしまうことがあり、慢性的な腸粘膜の異常を「リッキーガット症候群」と呼んでいます。
「リッキーガット症状群」は、アトピーや掌蹠膿胞症(しょうせきのうほうしょう)などの皮膚病、PCOS(多膿胞性卵巣症候群 - たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)などの婦人病、下痢便秘を繰り返す過敏性大腸炎などで悩む方にとってもご注意いただきたい症状です。
上記の症状以外にも、
- 原因不明の熱
- 筋肉痛・関節痛
- 胸やけ、息切れ、吐き気、腹痛
- 抜け毛・もろい爪、お腹の張り・消化不良
- 不眠症、記憶力低下、集中力低下、不安感、まとまらない考え、疲労感
- 下痢・便秘、口臭、神経過敏、食欲低下、ニキビ、じんましん、喘息
- クローン病、過敏性腸症候群
など原因不明な症状は、実は腸が原因かもしれません。
ここでリッキーガット症候群について参考までに、以前小麦のグルテンが起因することで話題を生んだ 「リッキーガット症候群」 とは、リッキーは漏れるという意味を持つ動詞leakの形容詞leaky、ガットは英語でgut、腸という意味。つまり、“腸もれ”です。
腸の内側は粘膜で覆われ、外界から侵入する異物が入らないようにバリア機能が備わっています。が、その腸の粘膜の細胞と細胞の隙間が広くあいて、腸の中を流れる不消化物や細菌、ウイルス、毒素などの異物が腸管から血中に漏れ出す病態のことを「リッキーガット症候群」と言い、日本語では“腸管壁浸漏症候群”といわれています。程度の差はありますが、日本人の約7割が陥っているのではと言われています。
リッキーガット症候群が関連する症状
腸管から漏れ出した不消化物や異物は体のいろいろな所に運ばれて、様々な体と心の不調の原因となっています。これらの不消化物が、肝臓にたまれば疲労感や倦怠感、皮膚に噴き出せば肌荒れやアトピーなどのアレルギー症状、鼻の粘膜では鼻炎、気管支の粘膜では喘息、筋肉や関節に溜まれば痛みを生じたり、脳にたまると認知症やうつの原因にもなります。肥満、糖尿病などの生活習慣病、血管障害、がん、その他様々な症状との関連が言われています。
最近よく耳にする遅延型フードアレルギーにも関連があるようです。が、リーキーガットは急激な症状であらわれなくても、じわじわと身体に悪影響を与えるのが怖いところです。
リッキーガット症候群の主な原因は、
- 腸内細菌叢のバランスの崩れ
- 腸内細菌の総量の減少
- 身体のバランスの崩れ
によって腸粘膜細胞の再生がうまくいかなくなるのですが、過食、偏食などの食生活の乱れ、 不規則な生活、精神的ストレス、鎮痛剤、抗生物質などの薬の服用によって引き起こされるとも考えられています。また、精製された砂糖や小麦は腸粘膜を傷つける悪玉腸内細菌の増殖を促進しますし、食品添加物や残留農薬、汚染物質も腸粘膜のバリア機能を乱す誘因となります。
リッキーガット症候群の治療法
リッキーガット症候群の改善の第一歩はやはり、食養生、食生活の改善で、一般的に、避けたい食材は 添加物、加工食品、炭水化物や甘いものを食べすぎない、などです。
逆に摂取したい食材は、水溶性食物繊維を中心に食物繊維を豊富にとる、発酵食品、アマニ油やえごま油などオメガ3系脂肪酸などの食材は積極的に摂取を心がけていただきたいものです。
人によっては、腸に負担をかけてアレルギーに関与している食品もありますので、 偏った食品の摂り過ぎ、アレルギー源となる食材にも 注意しましょう。
まとめ
- 排便の80%は水分!、水分は身体の求めに応じて十分に!極力、野菜・果物から摂りましょう
- 起床時は太陽の光を浴びましょう
- 朝食はバナナをはじめ果物野菜で、食物繊維、水分、ミネラルを
- 腸内環境を整える 食物繊維、オリゴ糖、グルタミン酸の多いゴボウ、大豆、切り干し大根、昆布など海藻類、漬物、甘酒、味噌、ヨーグルトなど発酵食品を十分に、一日当たりの食物繊維20gを目指しましょう。
- 腸の潤いに大切な油もΩ9(オメガ9)Ω3(オメガ3)を中心に良質な油をとりいれておきましょう。
繰り返す下痢便秘交互、過敏性大腸、リッキーガット症候群など腸のトラブルは多種多様ですので個別のご相談承ります。
お電話(0120-37-7693)から、お問い合わせご予約ください。
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