暑い時期にも気をつけたい抜け毛・薄毛対策

暑い季節には、身体だけでなく髪の毛も日差しや発汗からのダメージを受けやすくなります。

髪についてもっとも多いお悩みといえば「抜け毛」ですが、それ以外にも「枝毛」「切れ毛」「髪の毛のコシ」「パサつき」「白髪」などなど、お悩みは多いところです。

こうした紙のトラブルにはもちろん外側からのお手入れも欠かせませんが、髪の毛を美しく保つためには、身体の中＝内臓から丈夫にすることがとても大切です。

今回は体質別に髪のお悩み対策を考えていきましょう！

「髪は血の余りなり」

中医学では「髪は血の余り」といわれ、髪の健康には元気な血液が必要と考えます。

質の良い血液が豊富で血行が良いと、髪も頭皮も健康な状態が保たれるのです。

貧血などで血液の質が悪くなったり、根本的な血液不足（血虚）、また血流が悪くなっている（瘀血）などの理由から髪に栄養が行き渡らず、パサつきやすくなったり抜け毛の原因になってしまうこともあります。

こうした血液不足のタイプは、血液を補って髪を元気にしましょう！

漢方薬は脾胃を元気にして血を補う「婦宝当帰膠」。

食材なら棗（なつめ）、レバー、鶏卵、ほうれん草や人参などの緑黄色野菜がオススメです。

抜け毛や白髪は「腎」の機能低下から

内臓のことから考えると、髪は「腎」との関係が強いと考えます。

成長や生殖、ホルモン分泌に関わる腎の機能が弱くなると、抜け毛や白髪の原因となります。

身体が疲れやすくなったり、疲れが抜けにくくなったりもしますので、腎は大切に養っていきましょう。

漢方なら、腎を強化し目や脳の老化も防ぐ「杞菊地黄丸」や「参茸補血丸」があります。

腎を元気にする食材は、くるみ、黒豆、山芋、黒ゴマ、海藻、牡蠣などです。

ストレスは髪の毛にも大敵

ストレス社会の現代。もちろん脱毛などの髪トラブルはストレスと無関係ではありません。

ストレスは「気（体内のエネルギー）」の流れを支えている「肝」の働きを低下させてしまいます。

「気」と一緒に体内を巡る「血」の巡りも悪くなり、髪の毛を養う毛根への栄養や酸素が不足して、抜け毛や白髪に繋がります。

よく使われる漢方薬は、気や血の巡りを良くする「逍遥丸」「加味逍遥散」「冠元顆粒」などがあります。

食材としては、香りの良い菊花茶、ジャスミン茶などです。

上手く利用して、ストレスを発散させましょう。

まとめ

毎日の生活習慣から症状と体質を整え、身体の中から美しく元気な髪を育てるのはとても大切なことです。

健康な細胞を作るために毎日の食事で栄養を補い、夜は気持ちをリラックスさせてぐっすり眠り、楽しく散歩などして、自然の中で心も身体も養生しましょう！