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乾燥肌・ドライスキン治療と予防と養生の4つのステップ
毎年のように乾燥肌(ドライスキン)に悩むあなたが立秋から気をつけたい4つのポイント
暦の上では秋の始まりといえる立秋を迎え、暑さが残る中で乾燥が進むこの時期の激しい乾燥を中医学では温燥(おんそう)といって注意が必要です。
実際私たちのお店には、この頃から皮膚の弱い方、アトピーの方の乾燥の悩み、便秘の悩みが急増します。
秋という季節は乾燥の時期でもあります。
そのため体の潤いが不足しがちになり、皮膚も乾燥してトラブルが起こりやすくなります。
そして、この乾燥肌(ドライスキン)は、早めのお手当がとても大切なので、乾燥肌(ドライスキン)で悩む方の日常生活での大切なポイントをお伝えします。
1乾燥肌(ドライスキン)の予防は、なんといっても先手必勝
乾燥肌(ドライスキン)の方の悩みは、乾燥しはじめて少し痒みが出て来た時に掻き壊して症状を悪化させてしまうことが一番の大敵です。
最初は、たいして気にもならない痒みのはずですが、掻いているうちに蚊に刺されたときのような小さな湿疹(小丘疹といいます)ができて、さらに掻き壊すに従って赤く炎症した皮膚がひろがってしまう過程が一般的です。
ですから、立秋を過ぎたこの頃から早めのお手当をしましょう。乾燥性皮膚炎(ドライスキン)もアトピーや湿疹の養生と同様で、
- スキンケア
- 食事などの生活養生
- 漢方のおくすりやハーブ
による養生3つのステップが大切です。
乾燥肌(ドライスキン)へのお手当は早ければ早いほど効果的。掻き壊すことが少なくなるため、漢方のお薬も炎症やかゆみ止めの外用薬も、先手必勝であれば治療のためのお薬や制限が少なくて済みます。
まだ、この3つのステップで、一番効果が早いのがスキンケア。スキンケアの良い点は、目に見えて効果は早く体感できます。
一方、漢方のお薬やハーブや、生活習慣の改善(養生)は目に見えるのに時間がかかります。が、乾燥肌(ドライスキン)の根本的な改善には「肺と大腸を潤して整える」ことが欠かせないので、痒みやカサカサが始まる前に、季節でいえば24節気の立秋をすぎたら、まずスキンケア。
そして食事や漢方のお薬を乾燥防止の食事や養生に力点をおきましょう。
繰り返しになりますが、乾燥肌(ドライスキン)の治療も予防も養生も先手必勝なので、肌の乾燥を感じたらすぐに始めましょう。
2乾燥肌にたりないのは「水分」
・・・乾燥肌(ドライスキン)のスキンケア
乾燥肌(ドライスキン)の予防養生のなかで、一番手っ取り早く効果的なのはスキンケア。なかでも、保湿クリームなどで、お肌に直接うるおいを補うスキンケアが効果的です。
乾燥しているお肌に不足しているのは「水分」
まずは水分を補いたいものです。
お肌に水分が十分ある時、皮膚表面は外界の刺激からしっかり守られています。ところが、お肌から大切な水分が蒸発してしまうと、肌のバリア機能が弱くなり外界からの刺激に敏感になってしまいますので、まずは水分をお肌にたっぷり補いましょう。
そのうえで、オイルやクリームの被膜を重ねて「水分の蒸散」を防ぐとシットリが長持ちします。
私たちのイヌイ薬局の店頭では、「養麗潤ゲルクリーム」というゲル状のスキンケアをお勧めしています。
養麗潤ゲルクリームは水分が80%ですが、その他に肌の炎症を抑えるとされるシコン、アロエ、キハダなどの漢方生薬や、水分を保持するためのヒアルロン酸などを配合しています。
いずれにしても、お肌から蒸発してしまった大切な水分を補うことで肌本来が持つバリア機能を回復させ、皮膚表面を様々な刺激から保護して掻き壊したくなる状況を避けることが大切な予防です。
スキンケアの一番の目的は掻き壊さないこと。
3乾燥肌(ドライスキン)と漢方のおくすり・ハーブ
乾燥肌(ドライスキン)についての漢方のお薬は、まずお肌に潤いを補うお薬になります。
お肌に潤いを与えるには、漢方の基礎となった中医学では身体のなかの水分といえる「体液」を増やすことと、お肌に栄養や潤いを届けている「血液」を補うと考えています。
一つ目の身体のなかの水分といえる「体液」(中医学では津液と書いてシンエキといいます)を補うのが、補陰薬(ホインヤク)と呼ばれるお薬で、
地黄(ジオウ)、女貞子(ジョテイシ)、プラセンタ
などの生薬やハーブが良く処方されます。また、綺麗なお肌をつくるには「血液」が大切で、血液が「良質」で「豊富」にあって「隅々まで流れる」ときれいな肌が生まれてきます。
良質な血液を豊富につくる漢方のお薬を中医学では補血(ホケツ)剤とか養血(ヨウケツ)剤などと呼ばれていて
当帰(トウキ)やクコなどの生薬が良く処方されます。
痒みがある場合などは、さらに痒みを止める五行草(ゴギョウソウ:お正月の七草にスベリヒユとして食されます)などを加えることがあります。
乾燥肌(ドライスキン)についてもアトピー性皮膚炎とおなじように、おひとりおひとりの原因が異なっています。
漢方のお薬についてはひとりひとりの体質に合わせて選ぶことが大切なので、専門家に相談されることをお勧めします。イヌイ薬局でのご相談のお申込みは下記のメールから。
ご相談予約メール: http://www.karada-no-nayami.com/inquiries-and-consultation/#atopi
4乾燥肌と食事と養生
乾燥肌(ドライスキン)の食事についても、考え方は漢方のお薬と同じでまずは「体液」を増やして身体を潤してくれる食材と、「血液」を増やしてきれいな肌をつくってくれる食材を心がけましょう。
身体の体液を増やしてくれる食材は
白菜、ユリ根、黒銀耳(クロキクラゲ)、豆乳、大豆、豆腐、
などで
良質の血液を増やしてくれる食材は
プラセンタ、ナツメ、クコの実(http://karada-ni-iimono.com/?pid=93734327)、緑黄色野菜、牡蠣、レバー、
などです。
また、生活養生としては
お部屋に植物を飾ったり、加湿器・お風呂場など利用してお部屋の空気を乾燥させない工夫をしましょう。
また、冬場の電気毛布や、床暖房などは特に乾燥しやすいので注意が必要です。
まとめ
1乾燥肌(ドライスキン)のお手当は先手必勝
少しでも、乾燥を感じたらすぐお手当します。
2乾燥肌(ドライスキン)とスキンケア
まずは、水分を補いましょう!
3乾燥肌(ドライスキン)と漢方・ハーブ
血液と体液を補う漢方生薬として当帰(トウキ)やクコ、女貞子(ジョテイシ)などがおすすめです。
4乾燥肌(ドライスキン)と食事
食事についても血液と体液を補う食事
クコ・ナツメ・牡蠣・豆乳・大豆・白菜などを積極的に取り入れましょう。
乾燥肌(ドライスキン)について上記4つのポイントから考えてみましょう。秘訣は先手必勝で、まずこの時期に痒みや乾燥感などヒフトラブルをださないことが大切です。
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