秋分の薬膳・・二十四節気の食養生

こんにちは、

治療よりも予防、予防よりも養生のイヌイ薬局です。

　千年猛暑のように暑かった夏も終わりの気配をみせはじめ気温がも下がって街角に秋の気配が顔をのぞかせ始めました。今年2021年９月23日には、秋分を迎えます。この時期は、夏の陽気が地に潜みはじめ、冬に向かう陰気が上昇してきます。秋分は陰陽の気が入れ替わる日で、この日は陽の昼と院の夜の長さがほぼ同じになります。この頃から雷鳴をきくことが少なくなり、寒さを感じる日が増えていくでしょう。虫は巣穴に潜り冬眠をはじめ、田んぼの水が枯れ、金木犀（きんもくせい）の花が咲き香りだします。　　　　　　　　

【食養生】
秋分の頃は陰陽転化の時期なので、まだ陰と陽の大きな偏りがないため、陰陽の調和のとれた食材が好ましいです。

中秋の名月には、金木犀が香るなかで月を鑑賞し、なつめなどの月餅やぶどう、梨、菊花のお茶（酒、粥）や枸杞茶（酒、粥）を楽しみましょう。
秋は乾燥が進むので、身体を潤すことを意識した食養生で陰を補充しましょう（滋陰じいん)。特に、乾燥嫌う臓器の肺が乾燥すると喘息や空咳に悩まされますので、特に肺を潤し（潤肺じゅんぱい)、陰陽のバランスを調和しておきましょう。