土用は、本来季節の変わり目の時期のこと。
立夏、立秋、立冬、立春の前の18日間の期間を「土用」と言い、季節に合わせてそれぞれ
立夏の前十八日を夏土用
立秋の前十八日を秋土用
立冬の前の十八日を冬土用
立春の前の十八日を張る土用
と言い、2023年は
1月17日~2月3日までが冬土用
4月17日~5月5日までが春土用
7月20日~8月7日までが夏土用
10月21日~11月7日までが秋土用
です。
土用の食事
いずれの土用も、季節の変わり目で体調をくずしやすい時期です。中医学では、特にこの時期は、脾胃=消化器系に負担がかかり、体調をくずしやすい時期なので、中医学では脾胃=消化器系の胃腸を整えると良いとされています。
食材では「黄色の食材」「甘い食材」がおすすめなので、
南瓜(カボチャ)、とうもろこし、卵、栗、
などを取り入れましょう。
土用の卵
★特に、卵は栄養のバランスが良いので土用にはおすすめの食材です。
良く聞かれるご質問が
「卵はいくつまで食べて良いの?」
と聞かれます。
かつては、
「卵は一日一個まで」
などといわれてきました。が、実は卵の油の卵黄油は善玉コレステロールなので、適切に摂取したいコレステロールです。
特に、冬土用の間に産み落とされる
寒卵、大寒卵
は栄養が凝縮されているのと、希少性があるので
こどもが食べれば無病息災
大人が食べれば金運アップ
などの言い伝えがあります。
卵のすすめ
★元ミスユニバース日本栄養コーチ・エリカ・アンギャルさんのFBから
朝食に卵二個のすすめ
知花くららさんや森理世さんをミスユニバースに導いた、元ミス・ユニバースジャパンの栄養コーチ「エリカ・アンギャル」さんの調査では、
「朝食にベーグルをひとつ食べるダイエット・チーム」と
「卵を2つ食べるダイエット・チーム」
を比較したところで8週間後、卵を食べたグループはベーグルを食べたグループに比べ、体重が65%多く減っていただけでなく、ウエストラインの減り具合はおよそ2倍という結果だったそうです。
土用におすすめ
卵の他にも
とうもろこし、かぼちゃ、なつめ、栗、山芋、芋類、豆類、穀類
など黄色くて甘い食材は脾胃=消化器系を補うと考えられているので、おすすめです。日本では、秋土用のウナギが有名ですし、
冬土用の時期はハロウィンでカボチャを食べる習慣があります。
土用の時期は、脾胃=消化器系を中心に注意をしておくと、季節にあった臓腑をまもることができると言われています。
土用にしてはいけないこと
そして、土用期間中は土を動かしてはいけないと言われ
土いじり ・草刈り ・草むしり ・地鎮祭
建築の基礎工事 ・造園 ・穴掘り ・井戸掘り
などは避けた方が良いといわれてきました。
ただ、間日(まび)といって、土いじりなどをしても良い時期があります。土を司る神様が土を離れて天上に行かれる日といわれ、2023年であれば、土用期間中の
1月20日21日23日2月1日2日
4月17日18日21日29日30日5月3日
7月20日21日25日8月1日2日6日
10月28日30日11月1日
などが間日に当たります。
土用は次の季節の準備を
いずれにしても、
土用
は、季節の変わり目なので、脾胃=胃腸を中心に
温かく消化の良い食材
腹八分目を守って
次の季節に向けて、体調を整えておきましょう。
夏から秋には、余分な熱をさましながら秋の乾燥に備えて潤いを
秋から冬にかけては、乾燥を防ぎながら冬の寒さに備えて温めて
冬から春は、寒さをしのぎながら春のイライラに備え
春から夏は、精神を安定させながら、夏の暑さにそなえましょう。