小寒(しょう かん)は2023年は1月6日に迎えます。例年1月5日前後に迎えます。
小寒では、寒さが一層強くなリ、この小寒からが寒さが厳しくなり、冬本番といえます。気温の低下による冷えのため、池や川の氷もさらに厚くなリ底冷えを感じるようになります。ただ、地下では凍っていた泉の水がとけて動きだし、雄鶏(雉) が喝きはじめたり、せリが盛んに生えはじめ、梅も咲きはじめる時期となります。厳しい寒さの中に、春の息吹が顔をのぞかせます。
小寒の薬膳は
基本は
補腎益気、温陽散寒(ほじんえっきおんようさんかん)といって、
冬にはトイレが近くなったり、夜間にトイレにおきたりするために、活動的になる五臓の「腎」に負担がかかりやすくなります。この、「腎」を助け、気力を付けて代謝を上げ、身体を根本的に温める源泉といえる「腎陽(じんよう)」を補うことで寒さを払います。
小寒の時期は、身体を温める
羊肉や、
八宝飯(粳米、小豆、落花生、さつまいも、胡桃 、干し柿 、なつめ、)
八宝粥(粳米、粟、高陵米(こうりょうまい)、小豆、落花生、なつめ、干し葡萄)
鴨肉、青葉、生姜
などの食材がおすすめです。
日本では
七草粥(なずな、せり、すずな、ごぎょう、はこべら、すずしろ、ほとけのき)
などの習慣があります。
季節の薬膳について詳しくは
身近な食材で十分 薬膳入門 https://drug-inui.com/node/367
乾康彦 著
参照下さい。
八宝飯(はっぽうはん)
粳米、小豆、落花生、さつまいも、胡桃 、干し柿 、なつめ
などで作る甘いご飯で、大寒小寒の時期に陽の成長を促したり、お祝いの席でよく出されます。詳しいレシピは https://drug-inui.com/node/734
参照下さい。